オーバーエイジ(24歳以上)の選出が見送られたほか、選出が有力視されていたGK鈴木彩艶が選外となるなど、いくつかの事象が話題となったが、最大の驚きは松木玖生の“落選”だった。
21歳ながら松木は大岩ジャパンの中心的存在だった。パリ五輪の出場権獲得を決めたことし4月から5月にかけてのU-23アジア杯では全試合に出場。フィジカルを活かした中盤でのボール奪取能力や高いボールキープ力はチーム随一といえ、初戦の中国戦で先制ゴールを奪ったように何より勝負強さが光った。
中盤ならどこでもプレーできるポリバレント性を考えても、松木の選出を疑う声は皆無だった。それだけに、メンバー発表の会見で大岩剛監督の口から「松木玖生」の名前が出なかったのは大きなサプライズといえた。
選出されたMFはメンバー発表の会見で大岩監督が名前を上げた順に、藤田譲瑠チマ、山本理仁、川﨑颯太、三戸舜介、荒木遼太郎の5人だった。
■「松木に移籍の可能性がある」発言
会見では、序盤に松木が選外になったことについて訊ねる質問が当然のように出た。しかし、大岩監督は少し強張った表情で「(ここでは)選ばれた選手たちの話をさせていただきたい」とし、回答をはぐらかし明言を避けた。
もし、そのまま会見が終了していたら、松木の落選について様々な憶測が出ていただろう。しかし、会見の終盤、松木の出身地でもある北海道の地元紙記者から改めて「松木にケガなどがあったのか?」と状況を訊ねる質問が飛んだ。
大岩監督はここでも「選ばれていない選手への発言は避けたい」と繰り返すも、「彼のコンディションに問題があるわけでないことだけは伝えさせていただきます」と渋々回答。すると直後、会見場の沈んだ空気を察したのか、わずかな間があったあと壇上の大岩監督の横に着席していた山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND)が「いいですか?」とマイクを取り、補足として「松木に移籍の可能性がある」ことに言及。五輪期間中(もしくは五輪前)に移籍が決まった際に、帯同が確約されていないことが招集を見送ったいちばんの理由だと付け加えた。
■荒木遼太郎に記者30人が殺到した
山本NDによれば、パリ五輪に向けて選出した18人からは、ケガやコンディションが理由であれば大会初戦の24時間前まではバックアップを含むメンバーからの入れ替えが可能だという。ただ、それ以外の理由、つまり移籍を理由にした変更は不可とのことで、万が一選出メンバーから移籍者が出たうえでクラブが五輪への参加を認めず18人のフルメンバーで臨めない状況は避けたかったとした。
松木にはかねてより海外移籍の噂があった。本人もそれを希望していただけに、それが間近となっているのなら致し方ないのかもしれないが、一方で興味深いのは発表を受けた側の反応だ。
https://number.bunshun.jp/articles/-/862165
>>2に続く
ヤフーコメント/「松木の落選をどう思った?」記者30人がFC東京・荒木遼太郎に殺到した…松木玖生“まさかの落選”のウラ側、町田・黒田剛監督も“教え子”に気遣い
https://news.yahoo.co.jp/articles/855efd7f2d5ebe5a1451d0f95cab89f9447791c7?page=1
2:ばっかりさん\(^o^)/がお送りします 2024/07/06(土) 17:02 ID:sakka-bakkar1
FC東京からはメンバー入りしたGK野澤大志ブランドンとMF荒木遼太郎の2人が出席し、壇上でメンバー入りした喜びなどを語った。その後、各選手がそれぞれ追加取材に応じていたが、最も多くの記者を集めていたのが荒木だった。荒木の周りには記者が30人ほど集まり、大きな輪ができていた。
多くの記者が、FC東京の同僚でもある荒木が「松木の落選をどう受け止めたか」が気になっていたのだろう。
荒木はパリ五輪世代でも、早くからその才能を高く評価されてきた選手だった。最終予選をかねたU-23アジア杯では攻撃のジョーカー的な役割を果たしたが、鹿島に所属していた昨季までの過去2年間はケガなどもあって思うような活躍を見せられていなかった。だが、今季FC東京に期限付き移籍すると開幕から出場機会を得て、同世代の松木らと融合し、その能力を再び発揮しつつあり、パリ五輪でも松木との共演への期待は膨らんでいた。
――松木が今回、移籍の関係もあってメンバーに選ばれなかった。そのことについて何かやり取りはあったか?
人垣のなか、荒木は記者からそう問われると「まだ何も話してないっす」と困ったように返した。
――松木がパリ五輪に参加できなくなったことで思うところはあるか?
間髪入れずに記者が続ける。
「そうですね……。なんだろう……(いま、自分は松木が外れた)理由とかも正直わかんないですけど……。でも、玖生のぶんもっていうのも多分おかしいと思うんですけど、本当に玖生だけじゃなく選ばれなかった人もたくさんいると思うので、そういう人たちのぶんも自分たち選ばれた人たちが、世界で戦えることは嬉しいことなんで、責任を持って戦いたいなという風に思ってます」(荒木)
FC東京の選手たちはその日、午前中の練習のあと、午後はクラブのイベントで選手がそれぞれ地元の小学校を訪問していた。荒木と松木は別の学校を訪問しており、荒木はそこから会見場へ直行していたため、松木とはコンタクトを取っておらず話せることは少なかったのだろう。それでも、どこか腑に落ちないような表情が垣間見えたことは、気のせいだっただろうか。
■翌日、黒田剛監督も“教え子”に気遣い
会見の翌日には、松木の中高(青森山田)時代の恩師で、町田ゼルビアの黒田剛監督もクラブ施設で取材に応じた。
「J2だった去年までは、よく連絡を取りあっていたけど、J1に上がり対戦相手になってからはちょっと(頻繁に連絡するのは)控えた方がいいと思って」と最近は連絡を取っていないとし、こう続けた。
https://number.bunshun.jp/articles/-/862165?page=2
>>3に続く
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